すずめ日記

アメリカ田舎生活。いろいろあるよね。

今日の出来事

2018年10月4日木曜日 晴れのち雷 10月なのに暖かい日

今日、アドバイザーとミーティングがあった。

博士課程を初めて、授業以外で初めて個人的にアドバいざーと話す機会。

その際、「将来のために日記を書いておくといいよ」と言われたのでブログ復活。

今日は木曜日、ということで昼に1時間学部の授業(教える方)、そして夕方にライティングのクラス。のはずだったのだが、アドバイザーとのミーティングが、ほんの10分程度ですませるはずが、なんと2時間。というわけで、授業をすっぽかしてしまった。でも、このクラスは、コーティーチングだから大丈夫。

アドバイザーのヴァレンタイン先生に色々聞いてもらった。実は、怖い先生なのでは、とずっと思っていたのだが、思い切って博士課程が始まってからのいろいろを話してみた。最初の数週間は、とても充実して張り切っていたこと。その次の3週間はまるで池で溺れるように、どんどん落ち込んでいったこと。そして7週目の今週は、色々あがいた結果、遠い水面に蛍の光のような小さな希望が見えてきた事。

先生は親身に聞いてくれた。まともな院生はみんな何かしらの理由で、溺れるような気分を味わっている事。アカデミックな世界は、就職してもだいたい同じ様なパターンで過ぎていく事。先生自身もあがいていること。そして何より、自分がきちんと受験書類を見て選んだのだから、「必ずできる」といってくれた。すごく勇気が出た。

が、そのあとの具体的にじゃぁ、今抱えている問題はどうしたらいいか、という話になると「えっと、それじゃぁ、リストにある論文をかたっぱしから読んでおいて」「それから、このデータもチェックして」「あ、このほん(厚さ10センチぐらいの巨大な本)にも目を通しておいて」って、聞けば聞くほど気が滅入ったけど。

小さい頃から「この子はやればできる」と言われ続けてきた。「やれば」できるはずなのだが、正直なところ常に手を抜いてきた。今回は本当に「やる」、人生最後のチャンスのような気がする。諦めていた自分の人生、こんな機会が巡ってきたことに、驚くとともに、感謝感激。

正直なところ、しんどい。体力的にも40半ばで博士課程で勉強するのはギリギリ。毎日、毎日、広い大学校内ではるかかなたの駐車場まで、重たいバックパックを背負って歩く夕方。本当に、肩が痛い。構内のバスに乗ろうにも、バスはすでに若い学部生で満杯(若いんだから、歩けよなー!!)。恐らく日本語でも何が言いたいのかよく分からないような本を英語で何冊も何冊も読むのは、まるで拷問のようだし、それを元に頑張って議論してみたところで、議論の浅さにガックリくる。自分のリサーチデータを見るときに使うセオリーを見つけるように言われても、セオリーをよく知らないからどこから手をつけていいのか、よく分からない。勉強しようにも、星の数ほどあるセオリーのどこから手をつけたらいいのやら。

それでも、粘ろうと思う。ヴァレンタイン先生が「最終的に博士号を取れる学生は、自分に言い訳をしなかった人。諦めないで、とにかく努力を続けた人。」と言っていた。私の人生、思ってもみなかった方向に進んでいるけれど、悪くない。きっと。