すずめ日記

アメリカ田舎生活。いろいろあるよね。

日曜日なのに

今日は日曜日だ。

10月最初の日曜日、にも関わらず気温は華氏80度を超えた。例年だったら、もう肌寒く、そろそろ暖房のチェックをしておかないとなーというような時期なのに。そして、週間天気予報を見ると、どうやら今年最後の暖かい日、らしい。週の後半からどんどん気温は下がり、金曜日の最高気温は華氏55度(摂氏15度くらい?)。青空が広がり、いかにも秋の行楽日和な今日、私が一日中していたことは、マルクス主義の勉強。そしてそれを元にしての、オンラインディスカッションの準備。悲しすぎる。

朝晩の犬の散歩と、お昼に次女とマクドナルドまで歩いたことだけが今日のハイライト。

それにしても、マルクス主義、難しい。マルクス主義=共産主義=何やら良くない、というごく単純な思考の持ち主の私。学期が始まる前に、受講する授業全ての教授から「マルクスについて、基本知識は勉強しておくように」と言われたときは、とても驚いた。なんで??私の専攻は、幼児教育なのに?!(ちなみに、マルクスだけでなく、フロイトについても基本事項は把握しておくように言われた。)

学期が始まって、8週目。いまだに実は、どうして自分がマルクスやフロイトについて勉強しなくちゃいけないのか、それが私の目指す研究とどういう風にリンクしていくのか、よくわからない。(この辺り、1年後に今日のエントリーを読む直すのが結構楽しみ)

でも、マルクス主義、構造主義、記号主義、フロイト、そしてラカン、とほんの一ヶ月前まで存在すら知らなかったセオリーを無理無理に読みまくり、なんとなく「学者の世界」がすこーしだけわかった気がする。みんな、基本的には世の中を良くしたい。不平等な扱いを受けている人たち、例えば現在のアメリカでいえば黒人や移民たち、たまには女性達、をなんとか助けたい。圧倒的に白人男性が支配するこの社会を変えようとすれば、まずどうやってこういうことになったのかその仕組みを知らなくちゃいけない。そして、どうやって変えていったらいいのかそのプランがいる。時代にかかわらず、多くの人たちがこの命題のため生涯を捧げて研究したのでは、、、ないだろうか。

そして、一応、その流れを汲んで前進していく力の一端に連なったわたし。それならばまずは先人達の努力の結果を理解し、それに何かを付け加えていくのが、私の命題、というものではなかろうか。

と、そんなことをつらつらと考えつつ、上天気の日曜日に出かけられないこと自分を慰めているのだった。