すずめ日記

アメリカ田舎生活。いろいろあるよね。

アメリカ大学院の学期末

アメリカの大学は、だいたい2学期制です。秋学期と呼ばれる8月から12月までと、春学期と呼ばれる1月(または2月)から5月まで。中には夏の間に開かれるコースもありますが、学生の大半は春学期が終わるとすぐ地元に帰ってしまいます。

と言う事で、今(4月の終わり)は春学期の大詰めです。学部の学生達はファイナルに向けて猛勉強中。では大学院生は?というと、これまた仮死状態の学生がほとんどです。私の場合、ファイナルの一発試験はないものの、ファイナルプロジェクトなるものがどの授業でもだされています。内容はたいてい、この4、5ヶ月で学んだ事を総体してどの位レベルがあがったか見せてごらん、と言うものが多くこれはこれでやっかいです。何しろ、学期の始め頃、記憶のはるか片隅に残るか残らないかの文献も漁ってさもずっと覚えていたかのようにプロジェクト中にちりばめないと行けません。

プロジェクトはただ作って提出するだけではありません。どのクラスも最後の時間が発表に宛てられていて、10分ないし20分で自分のプロジェクトの内容を発表します。今学期、私が一番苦労しているのはある一つの授業のファイナルのうちの一つで、学校のトップに立つ人にインタビューをして、そのインタビューを元に現大統領と教育大臣に一言もの申す手紙を書く、というもの。私は政治にちっとも全く興味がありません。あまりにずれまくっていて大きな話題になったので、教育大臣が誰か知っている事は知っているものの、彼女に一言言おうにも彼女の掲げる政策も知らないしその前にアメリカの公立教育の仕組みすらよく分かっていません。こんなに不利な留学生の立場を慮って、教授達が『留学生の場合は特別に自国の指導者宛に手紙を書いてもよし』としてくれました。が、しかし、日本を離れてはや15年、今の首相が安倍総理という事しか知らない私にはちっともありがたくない取り計らいです。

でもとにかく何かしら作らなくては行けないので、とりあえず昔働いていたモンテッソーリ幼稚園の校長先生にインタビューの約束を取り付け、あとはインタビューが終わってから考えようとずっと放ってありました。ところが!!!!!インタビューまであと数日という時になって、質問状を送ったところ『こんな政治的な内容だとは知らなかった。できない』という返事が。えええええっ、インタビューお願いした時にちゃんと説明したじゃん!!!と思ったものの、こちらはあくまでお願いする側なので強くも言えず。とにかく、インタビューまであと数日、そして課題提出まであと一週間という事の時になので、なんとか答えてもらえるような質問に変えるしかありません。もう、これだけじゃないのに。他にもプロジェクトが山のようになのに、もうっっっっと頭を抱えつつも、何だかやる気も事切れて、ブログに逃げる私なのでした。