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すずめ日記

アメリカ田舎生活。いろいろあるよね。

引き寄せより一歩さきへ。

アメリカ生活

ここ数年、人生の大事件が続きました。大事件と言ってもそれはあくまで私にとって。夫の稼ぎと夫の配偶者ビザで何の心配もなく暮らす主婦からシングルマザーになり、子育てとフルタイムの仕事だけでも十分ご苦労様なのに、外国で暮らしていくためにビザの心配までしなくちゃ行けません。おまけに恋に落ちた相手は結婚しているという、どこにも逃げ場のない日々。特にビザとお金の問題にはだいぶ苦しみました。夜眠りに落ちる時に『このまま目が覚めなかったらどれだけ楽だろう』と思いながら、それでもかなりの高確率でやってくるであろう明日を思って目に涙をためて眠ったことも何度かありました。

そんな日々を、精神的に決して強い方ではなかった私がどうやってくぐり抜けたんだろう、と近頃ふと思います。思い出すのはよく自己啓発系の本を読んでいたことです。日本語英語を問わず、自分のところにやってくる本は全部読みました。当時の精神状態にあっていたのか『引き寄せの法則』について書かれている本が多く、今から思えば自分の努力の及ばないどうしていいのか分からない問題を前にして、ただ自分の欲しい状態を思い浮かべるだけでいいという点に惹かれたんでしょう、かなり熱心に理想の状況を思い浮かべました。まるでそれにすがるように。そうして一つ一つの問題を乗り越えたり、迂回したり、飛び越えたり、逃げ出したりしてたどり着いた今日、ふと引き寄せを振り返ることがあります。

思えばむかーしむかし中学生の頃、外国人と付き合ってみたかった。高校のクラスメートの帰国子女が羨ましくて羨ましくて、英語が話せるようになりたかった。結婚したかった。娘が欲しかった。犬を飼いたかった。ここ5年に限って言えば、今住んでいる町にずっと住んでいたかった。心穏やかに愛し合える人と出会いたかった。大学院に行きたかった。

そこに至る道筋は自分の予想とはぜんぜん違ったけれど、辛かった時期に思ったことも含めて意外と叶ってるなーと思います。でもね、当時はもっと違うことも願ったんです。そして不思議なことは、その叶わなかったことの多くは『叶わなくてあぁよかった』と今は思う、ということ。例えば、不倫関係だった彼が離婚して私一人のものになって欲しいとどれだけ熱心に願ったことか。でも今はその気持ちがちっともわかりません。え?あの人のどこがそんなに魅力的だったのかしらと頭をかしげてしまいます(恋愛なんて、たいていそんなものです。正に恋は盲目)。その彼とうまく行かなかったからこそ、今お付き合いしている人に出会えたんです。

願っている瞬間の私はいつも真面目です。この願いこそ私に更なる幸せをもたらしてくれるはず、と。でもその願いが間違っていることがあるらしいと気がつきました。じゃぁ、どうやって『正しい願い』を見分ければいいの?そんな風に考えて頭が混乱していた時に、ベビーシッターをしていた家のコーヒーテーブルにふと置いてあった一冊の本。「ホ オポノポノ』という見慣れない言葉に惹かれてよんでみると、なんとびっくり!ただ思うだけの引き寄せより更に簡単な方法で幸せになれるとあるではないですか。特に私のつぼにはまったのは、『あなたにとってどのような状況が理想なのか、そこに至るにはどう言う道を通らなくちゃ行けないのか、あなたの意識はちっとも知らないけれど、あなたの無意識とそこに通じる大いなる存在はきちんと知っています。なのであなたの限られた意識を駆使して思うことにはあまり意味がないのです(だって限界があるから)』と。なるほどー!!!!目から鱗とはこのことです。

それからは、その本にあったように『ありがとう、ごめんなさい、許してください、愛しています』と唱えるだけ。瞑想するときもマントラ代わりに使っています。

最近は年齢とともにますます図々しくなって来て、私はきっと大丈夫と安心しきった毎日です。お金もないし、将来どうなるのかも分からないし、ビザだって未だ学生ビザだけど、でも大丈夫。私だから。ずいぶん逞しくなったもんだなぁと自分でも思います。

この先きっとまた大変なこと、辛いことは起こるだろうけどこのまま進んで行けば必ず乗り越えられる自分になっているだろうから大丈夫。そんな風に思うことができるようになるためのここ数年の苦労だったのかも、知れません。