すずめ日記

アメリカ田舎生活。いろいろあるよね。

それは突然やって来る!

今回は、ちょっとばかり下世話なお話です。

よく自分の国のことは、外国に出てみるとわかると言います。私も気がつくと自分の住む国と日本のことをよく比べていることがあります。『あ、同じだな』とか『ええ!全然違うな』とか。最近、日米でずいぶん違うんだなと思ったことがあります。それは『性欲』。

もちろんすごく個人差のあることなので、言い切ることはできないのですが、一般的に(あくまで私の知る限りの一般的に)アメリカ人の方が性欲が強いような気がします。アメリカでは『レス』なんて言う話はあまり聞きません。レスの状態で結婚生活を続ける思考回路はないのではないでしょうか。だって、どんなに仲の悪い夫婦でも、そう言うことはしているんです。私の彼は離婚していますが、一度ちらっと何かの話で『元妻と最後にしたのは確か、僕が出て行く一週間前で、、、』って言う発言を聞いてびっくり仰天したことがあります。

さて、そんな性欲の強いアメリカ人である彼と付き合っていると、知らず知らずのうちに自分も性に関してずいぶん開けっぴろげになっている気がします。偏見かもしれないのですが、日本の社会では性に関することってちょっと後ろめたい、というか隠さなきゃ、みたいなとことがあるように思います。少なくとも私自身はずっと今までそうでした。それが、ここ最近は『あぁ、こういうことって口にしてもいいんだな』とずいぶん気持ちが軽くなりました。

で、本題です。そんなアメリカ人の性欲の強さを分かったうえで笑って読んでやってください。先日彼が遊びに来ました。いつもの、家から3時間かかるところにある飛行場に着きました。会えるのは一月ぶりです。会えるのは一月ぶりなのですが、前回は彼と一緒に家に帰り着いたとたんに生理が始まる、という(私達にとっては)大悲劇に見舞われたため、会えるのはそれはそれは楽しみでした。彼は飛行機の切符をとるときから『今回は大丈夫!十分計算したからね(何を?どうやって??)!!安心してていいよ(ってそれは自分に言い聞かせてる?)』と大張り切り。空港で出迎えて、はー、本当に久しぶりだね、会えて嬉しいよ、云々の会話の後、家に向かって出発。道中3時間の会話と言えば、このまま録音して売り出せるんじゃないかというぐらいセンシュアルなもの。『とにかく早く家に帰ろうよ!!!』とスピードリミットも無視してぶっ飛ばして帰って来ました。

余談ですが、たまに思うのですが、性欲ってすごいパワーを持っていませんか。執務室にいる大統領でさえ血迷わせてしまう、性欲。今までどれだけの人が、性にコントロールされて人生をぶっつぶしたでしょうか?今回私がエンジン全開で帰って来たのなんて、それに比べればかわいいもんです。

そんなこんなの三時間弱(かなり早く着きました)を経て、無事に家に到着。大盛り上がりの二人。飼い犬に熱烈に迎えられて家に入り、とりあえず着いたね、荷物は後でいいよね、と笑って振り向くと彼がこわばった顔で立っています。んん?なんだ?!と思って彼の視線の先を見ると、、、床にポツッと赤いまん丸が。それを見た瞬間、腰から力が抜けました。なんと先月とまるで、まるで一緒の展開です。

『あり得ない。僕の計算では後2週間は大丈夫だったのに。』彼の計算より何より、こんなに早く来ることはあり得ないと私だって分かります。自分の体ですから。でも、目の前には信じられないけど動かしがたい現実が。『きっと、帰って来る時車の中で盛り上がりすぎたんだ』『もしかしたら、君の体はこんなくだらない奴は排除しなきゃいかんと思って反応してるのかも知れない』等とう、もはや訳の分からないことを言う彼。それぐらいがっかりしちゃいました。

それから三日間、まるで老夫婦な穏やかな日々を過ごした私達は『来月こそは!』と胸に誓ったのでした。