すずめ日記

アメリカ田舎生活。いろいろあるよね。

簡単リースの作り方

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ヴァレンタインデーが終わったあとの行事は3月17日のセントパトリックスデー。もともとアイルランドの守護神聖パトリックを記念して、同地で始まった行事のようです。それを移民してきたアイルランド人達がアメリカに持ち込み、今ではすっかりアメリカの行事の一つになっています。聖パトリックがキリスト教の三位一体説を説明するために三つ葉のクローバー(シャムロック)を使ったとされることから、この日のモチーフはクローバーで、子供達は学校に何か緑色のものを身につけて行くのが習わしです。この日は全米各地のアイリッシュパブも大忙しだし子供向けのパレードもあちこちでありますが、一番盛り上がっているのはアイルランド移民の多いニューヨーク市ではないでしょうか。

移民の歴史にはちっとも詳しくないのですが、苦労したアイルランド移民の話は目にすることが多いです。「Angela's Ashes」と言うメモワールが好きなのですが、内容はアイルランドの大飢饉を逃れて新天地に希望を託した子だくさんの一家が、ニューヨークでもっと苦労するというお話です。他にもたくさん読んだアイルランド移民の話には大体のパターンがあり、まず子供がやたらに多くお母さんは大体常に妊娠中。そして子供達の中の一人、又はそれ以上が赤ちゃんの時に栄養が足りなくて亡くなります。そのショックと妊娠でお母さんは寝込んでいるのに、お父さんは飲んだくれてわずかな賃金も使って来てしまう、という。多くが子供の視点で書かれており、夕ご飯がお湯だったり、家の中の水たまりが凍っていたりとかなり悲惨です。それでもどこの家庭も自分たちの祖国アイルランドに愛着と誇りを持っていて、お父さんはよく酔っぱらって愛国の歌を子供達に教える、というところまでよく似ています。

さて、今日の本題です。

我が家は日系なのでアイルランドとは何も関係ないのですが、季節ごとの行事として楽しんでいます。今年は娘がリース作りに凝っているので一緒にクローバーのリースを作りました。リース作りの何がいいって、大して手間をかけてないのにすごく凝ったもののように見えること!このリースは、円形のフォームに緑色のフェルトを巻いて、そこにフェルトで作ったクローバーをのり付けしただけです。クローバーを作るのが手間のようですが、単純作業が苦痛でなければそうでもありません。(もしクローバーの作り方を知りたいと言う場合は、コメント欄にメッセージを頂ければリンクをシェアします。)

昔から家庭科の授業などで手作業をしながら友達とおしゃべりするのが大好きだった私。娘達もいつの間にか大きくなって、頼めばたいていのものは器用にこなしてくれるのが嬉しいような、寂しいような。それでも、3人でわいわいとリースを作るのはとても楽しかったです。