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すずめ日記

アメリカ田舎生活。いろいろあるよね。

永遠の愛?!

アメリカ生活

今回は今朝ほど読み終わった小説についてです。

外国で、外国人に混じって勉強する時に大変なことの一つが物を読むことです。教育学の大学院生となると、読んで理解しなくちゃいけない本や資料や論文の山は永遠にエベレストです。最近ではベッドにまで教科書を持ち込んで寝るまで読み続けていた私。さすがに疲れてきて、たまには眉間にしわのよらない本を読みたいなーと考えていたところ、クラスメートの会話がふと耳に入りました。

『タイムトラベラーズワイフ、読んだ?』『読んだ、読んだ。泣いたよー。』

ふーん、そんなにいいんだ、なら読んでみようと、早速図書館で借りてみるとこれがすごく分厚い本。当分楽しめそうだわ(簡単な小説でもやっぱり時間がかかる)、と読み始めてから二週間。今朝、どうしても終わらせたくて子供を学校に送ってから読書に戻り無事完読。

で、どうだったかというと。泣いた??いえいえ。むしろ怒っている私。調べてみたら2003年に出版された本で、日本語版も出ているしとっくに映画もDVDになっているようなので今更この本に熱くなっているのは恐らく私ぐらいだと思うのですが。それにしても!

内容はラブストーリーで、自分の意志と関係なく時間の後先に飛んでしまう主人公と、その主人公を6歳の頃から知っている(未来から会いに来て)奥さんのお話。奥さんは普通の人ですが、6歳の頃からたまに会いに来る未来の旦那さんが大好きでいつも彼がやってくるのを待っています。そして21歳の時、ついにタイムトラベルしていない現在のご主人と出会い大喜び。これで数分の不定期な出会いを待ち続ける日々は終わったわ、と。でも、今度はご主人の訪れを待つのではなく、ご主人がふと消えてしまうのを見守る側になるんです。そしてご主人の無事な帰りをまた『待つ』日々。なんとなく、本の途中からご主人は43で死んじゃうんだなーというのは分かります。で、実際それが起こった後、が問題なんです。

亡くなったご主人を想い、泣き暮らす奥さんが見つけたのはご主人からの手紙。「君は散々僕を待ち続けた。僕が死んだら、もう待つのはやめて欲しい。そしてどうか泣き暮らさないでキラキラと生きて行って欲しい。」と言うようなことが書いてあり、うぅ、泣けると思っていたのですが。『ここで未来のことを一つだけ伝えたい』。あぁ、きっと奥さんがまた幸せになって、もしかしたら長年彼女を密かに想い続けていた男友達と一緒になってるのを見たよとか教えてあげるのかな。いいえ!『先日、遠い未来の君に会ったんだ。君が年を取ったとき、僕たちはもう一度会えるよ。』って。えええええ!!それはないでしょ?!と思いました。

だって、だって、それでは奥さんはいつになるかわからない、そして会えるったってたった数分であろうその未来をまた『待ち』続けることになるんです。結局結末は奥さんが82の時に、亡くなる前の43のご主人が会うというところで終わるのですが。。。37(ご主人が亡くなった時)から82まで45年間、辛かっただろうなと全然別の意味で泣けてきました。

ただの小説、と言うのは十分分かっているし、分かっていながらこんなにカッカしてしまうのはやはり作者の力量と言うものなのでしょう。そう言う意味では読み応えのある小説でした。でも、何だかすっきりしません。

自分だったらどうだろうとふと考えてみました。私がもし彼より先に死ぬことになったら。ずっと私を想って元気なく暮らしているよりは、他の誰かと笑顔で生きていて欲しいかな。あ、でも、完全には忘れないでたまには私の夢をみたりしてほしい、かも。ずっと不本意にタイムトラベルをして来たご主人も、もしかしたらこんな気持ちだったのかも、知れませんね。カッカとした気持ちが、ちょっと収まりました。