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すずめ日記

アメリカ田舎生活。いろいろあるよね。

近くて遠い——遠距離&国際恋愛に思うこと。

独身生活

今回はいくつになっても恋は恋、というお話。

今日は、遊びにきてくれた彼を見送りにボルティモアまで行ってきました。私の彼は4つ離れた州に住んでいます。飛行機で2時間弱、車だと10時間ぐらい。立派な遠距離恋愛です。年は10歳上の50歳。

自分がまだ若かった頃、例えば20代前半とか、20年後の自分がバツイチで外国に暮らしていて子供を一人で育てていて大学院に通っていてアメリカ人と恋愛しているよって誰かに言われたら、きっと大笑いしたと思う。特に、40歳になってもまだ『恋愛』?勘弁してよーって。

離婚して、また『恋愛』をしてもいいんだと思えるようになったとき、それでもさすがにこの年なんだし若い時とは違って落ち着いた大人の恋愛をするんだろうと思っていたけれどそれは大間違いでした。40歳でも50歳でも、誰かに愛されたら雲の上を歩いているような気分になるし、きれいだよって言われればもう誰彼かまわず笑顔で挨拶しちゃう。そんな恋愛のウキウキ気分は年に関係なく起こるんです。そして当然恋愛のダークな部分も年に関係なく起こる訳です。

私の場合、一番の悩みは猜疑心と嫉妬心。恐らく自分で分析するに私のような性格には遠距離恋愛というのは一番向かないのではないでしょうか。彼の些細な一言から妄想を紡ぎだしては『今頃誰かとあんなことをしているに違いない』と確信しては自分一人で苦しんでいる、という。ご近所ですぐに会いにいけるなら良いけれど、4つ先の州で時差も1時間、となるとそう簡単には行きません。また現在のことに限らず、例えば彼が『そう言えば昔、こんな女の子とデートして。。。』みたいな話をしようものならその映像がずーっと頭から離れず、一人で勝手に目に涙を浮かべては『いや、でも君と比べれば全然』とかなんとか言ってもらえるまで壷に隠れている、という蛸も真っ青な厄介な人なんです。

人生いろいろを経た大人のさがで、私も彼も簡単には引っ越しができない環境にいます。(アメリカは離婚した後の親に関しての法律が大変厳しいです。)会えるのは月に一度か二度なので、お互いにその時間をとても楽しみにしています。今回も、仕事のスケジュールやら子供と過ごす時間、ペットの金魚の世話等々を調節して彼がはるばる会いに来てくれました。期間は4日間。

何日も前から家中を掃除してご飯は何を作ろうかと考えて、頭の中には46時中古内東子の流れる乙女な時を経て、ようやく当日!3時間も運転して飛行場まで行くのは眠いけど楽しい!4日後に同じ道路を一人で運転して帰る日のことは、、、考えない、考えない!!小さい子供が次の日の遠足が楽しみすぎて眠れなくて当日具合が悪いのと全く同じで、張り切りすぎて楽しみすぎて心がいっぱい。

だからなのか何なのか普段離れているときよりもいろんなことに敏感になっちゃうんです。そして恐ろしいことに、私の嫉妬心は離れている時にとどまらず、一緒にいても大活躍なんです。例えば、今車のない彼が、空港まで行くのにいつも車を借りている友達から借りたという話を聞くと、その友達が女性だというだけでものすごくつまらなく思うんです。50歳になる人が異性にも友達がいるなんて、そんなの当たり前だし、彼は以前にその人には何にも異性としての興味はないんだよって説明してくれてるのに。更につまらなく思うかたわら、せっかく遊びに来てくれている貴重な時間をむだにしているって言う焦りもあってもうどうしたらいいのか分かりません。

その焦りに更に拍車をかけるのが英語です。普段のやり取りはテキスト、又は電話の私達。テキストはもちろん文字だし、電話も基本的に話すことに集中しているのでやり取りに困ることはほとんどありません。辞書を引くことは多々あるけれど。なのに、面と向かうと『え?なんて言ったの?』って聞き返すことがとても多いんです。私が聞き返すだけじゃなく、向こうに聞き返されることも。しかも疲れてくると私の英語力はがた落ちです。例えば疲労マックスの今日の夕方の車内の会話。

彼『何かプラネタリウムですごい映像見てからお腹が落ち着かないんだよね』

私『え?そうなの??イタリアン??』(って、いつイタリアン食べたっけ??)

後部座席に座る娘達『ママ、プラネタリウムって言ったんだよ!!!』

これは相当落ち込みます。自分が情けなくて嫌いになるのはもちろん、どうしてこの人はわざわざ星の数ほどいるアメリカ人ではなく、言語不自由の私と付き合ってるの?さすがに今回は『こんなに大枚はたいてわざわざ来たけど、疲れんな』とか思ってるんじゃないかしら、あぁもうどうしたら?!と焦りは募るばかり。

それでもそんな気配は微塵も見せずに『とっても楽しかったよ、ありがとう』と彼は帰っていきました。その後ろ姿を見送りながら、ものすごく寂しくて悲しい気持ちとどこかほっとした気持ちを持てあぐねる私。

いつも彼と会った後はいろんな感情が渦巻いてとても落ち込むので今回は文字にしてみました。落ち込むのは、ここに書いたことだけが原因ではないけれどでも、一部でも書いたらいつもより落ち込み具合がまし、なような気がします。